会社の家畜
勢いで作った画像が結構RTされて半年分の承認欲求満たされた感があるのですが。
良い社会風刺が出来た(自画自賛 #動物はあなたのごはんじゃない pic.twitter.com/7mhJwCJaUC
— 木村 晃之 (@peroperopero) 2014, 1月 31
で、作ってから気がついたのですが、あれ、家畜と社畜ってちょっと違う意味で使ってることが多いなーと。
この画像作った時は、頭にブラック企業の事がちらりと思い浮かび、「会社から搾取される」的な意味合いで「会社の家畜」って書いた。
でも社畜って言葉だと「会社に飼い慣らされてその環境に甘んじている人」っていう使い方のほうが正しそう。
それで思い出したのがちょっと昔の出来事、まだ前の会社にいた頃の話。
その頃僕はなんだかよくわからない仕事をしていて、僕の同僚におばちゃんの営業さんが居た。
で、売ってるものがなんだかよくわからないものなので、おばちゃんも結構苦労をしていたのだが、ある日、他県にいる上司から彼女に叱咤のメールが飛んできたそうで。
曰く「営業努力が足りない、売上をあげなければ経費がどんどんかかるばかりだ。あなたは社畜という言葉を知っていますか。」
思い返せばデザイナーなどにとってはソコソコ待遇の良い会社だったのだが、営業に関してはかなりのブラックだったようだ。
思い出はさておき、このメールでの社畜は「会社の環境に甘んじてその利益を貪り食っている」という侮蔑の意味合いで使われている。
社畜という言葉は視点の違いはあれど、外野からも経営者からも「環境に甘んじている」というイメージの良くない言葉であることは間違いない。
Twitterでも家畜の使い方に違和感を感じた人が居たらしく『「アナタの家畜としてずっと使って下さい」って言った方安心する人多いんじゃないかなあ。』というメンションが飛んできて、うーむと唸った。
いっそ社畜としておけばよかったのか、それとも会社の家畜でよかったのか。
そもそも「家畜はかわいそう」に対する皮肉で作ったのに「会社で飼わてる人かわいそう」みたいなスタンスになってて皮肉になってるのかこれ。
と、ツイートでもブコメでも、デリケートなキーワードを使った後は結構悶々としているのである。