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はてなブログを毎日書いていたら10Kg痩せました!

pero_peroのこじんてきなにっきです。毎日書きたいです。

料理はコミュニケーションでありセックスのようでもある

なんだかメシマズについて盛り上がっているようだ。
そもそもメシマズって言葉は『人の不幸で飯が旨い』の対義語で、ネットとかで人の幸せそうな話をうっかり聞いてしまった時に吐く呪詛だと思っていたのだけど、最近はどうも額面通りの意味を取り戻しているらしい。

 

僕も何度かメシマズ家で食事をしたことがある。
その一回はカレーで、カレーなんてどう頑張ってもまずく作れないはずなのにどうやってこんなにまずいカレーが作れたのか逆にびっくりしてしまった。
しかも恐ろしいことに、その一家はそのカレーを美味しそうに食していたので二度びっくり。
まあ僕もご馳走になっていたわけなので、何も言えず完食したのだから同じなのかもしれない。


さて、僕も会社でご飯を作ってきて食べさせるのだけど、毎回やっぱり緊張感がある。
味見をして自分が旨いと感じる料理は、8割方他の人も美味しいと感じてもらえるとは信じているが、100%ストライクが決まっているとは思えない。
味の好みは様々。
元代表とN女史二人には相当色々食べさせてきたので、この辺りの味なら外してない、というのは大体わかって来てるけれども、それでもやはり毎回緊張する。

 

そんな感じだから、元代表とかが気軽に知り合いとかをメイキッシュランチに呼んでくるとヒヤヒヤする。
全く予備知識無しで相手にご飯を出すのは緊張を通り越してむちゃくちゃ怖い。
まるで目隠ししてキャッチャーミットにボールを投げ込むようなものだ。

 

料理を食べてもらうというのは一種のコミュニケーションである。
軽いジャブ(無難なスタンダードメニュー)から攻めていって、相手の様子を見ながらこういう味付けが好きなのか、こういう調理の方法が好きなのか、これはOKこれはダメ、みたいなものを少しづつ積み重ねながら定番メニューを作っていく。
で、ある程度好みの味がわかってきたら、たまにフックとかフェイントをかまして行く。
意外なメニューにものすごくいい反応したり、ああ、これはやっぱり冒険しすぎたかな、みたいなのがあったり、そんな感じでメニューの入れ替わりみたいなのを繰り返していって、少しづつ少しづつ味の信頼関係を作っていくわけだ。
80点以上の料理が大体9割くらいの確立で出すことができれば、まあ美味しいご飯が食べられるという評価がもらえるのではないだろうか。

 

んで、すごく前説が長くなったけど、この料理のコミュニケーション部分がすっ飛ばされがちなのがいわゆるメシマズの根本的な原因なのではないかと思っている。
なんというか、他の部分の信頼関係と、料理の部分の信頼関係は混同してはいけないのではないか。
少々味がおかしくても信頼関係があれば受け止めてもらえる、というのは大きな間違い。
愛は幾多の苦難は乗り越えられるけれども、味覚という壁は乗り越えられないというのが僕の考えだ。

 

思うに飯がまずいということは枝葉の部分で、食に対するスタンスがズレている事が根本的な問題なのだと思う。
メシマズはDisりやすくチャカしやすい問題だから色々表面化しやすい。
けれども『すごく美味しい料理を毎日出してるのにパートナーはあまり食に対して興味が無い』って問題抱えてる人達もいるだろう。
逆に『メシマズ一家だから毎日外食!』って一家でスタンスが揃っていればそれなりに食のコミュニケーションに関してはヘルシーだと思う(身体的にヘルシーなのかどうかは別として)。
このように、食へのスタンスのズレが様々な問題を生み出し、その一つがいわゆるメシマズと呼ばれている問題(?)なのだと思う。

 

以前、キッチンのイニシアティブについて書いたことがあって、

pero-pero.hatenablog.com

キッチンて人間の3大欲を満たす場所なので、それなりに面倒くさい場所だと思います。」というわけで、やっぱり食の問題はものすごく面倒なんだと思う。
一日3食何気なく食べてるから無意識になってしまってるけど、根本的でかつ人間の人間らしい部分の一つである食の問題は大きい。
セックスの不一致で不仲になる人もいるわけだから、当然食への価値観の不一致だって同じくらい大きい問題だ。
また、食環境はそれぞれの家庭環境とかが反映されているため、自分の思ったことを相手に言いにくいところもセックスと同じなのかもしれない。
ホワイトボードでセックスの採点をするトピシュ家よろしく、定期的に食に対する忌憚なき意見をお互いに確かめ合うことが豊かな食生活を送るコツなのではないだろうか、これは独り身の僕からの提案です。

 

そんな訳で、僕は人と話す時に、その人の食生活を色々聞く事が多い。
好き嫌いはもちろん、普段料理をするか、子供の頃はどんなものを食べることが多かったかとか、実家で出てくる料理はどんなものだったか、それはどうやって作ってたか、両親はどちらが料理をしていたか、家の秘伝のレシピはあるか、等など。
その人がどんな物を食べてきたかというのは、次にその人へどんな料理を出すのか大きなヒントになるわけで、というのは言い訳で本当は目的はその家の秘伝レシピを聞き出すことだけれども。

 

ああ、長いことセックスしていないなぁ。