田舎町で行われる草競馬は一大イベントだった
実家である宮崎県の綾町に帰る機会がありまして、で、ちょうど近くの馬事公苑で綾競馬があるということで観に行ってきました。
綾競馬はいわゆる公営の競馬でなく、地元の人たちが行う草競馬と呼ばれるもので、もちろん賭けはできませんし馬券は売られていません。
ただし、あらかじめ馬の名前が書かれた(自分で予想はできないらしい)お楽しみ券と呼ばれるものが500円で販売されており、書かれている馬が一等を取ると、町の特産品がもらえるという非常に健全にハラハラ感が楽しめる仕組みになっています。
一応観客席は少しだけあるのですが、近隣住民はレジャーシートをコース脇にひいてお弁当持ち込んで楽しんでいます。
レース中でなければコースを渡ることもできるので、コースの内側で観る人も。
ちなみにコースの内側は畑になっていてネギとかが植わっています。
娯楽の競馬とはいえ、競走馬なども育てられている馬場なので、それなりの馬が走ります。
結構な速さで目の前を馬が駆け抜けるのは無茶苦茶興奮します。
地元のじい様ばあ様が、すげえ長いレンズの一眼構えてて、ガチ勢でした。
僕も一眼持ってこればよかった。
ちゃんと競馬 pic.twitter.com/c8v3tMnBhj
— 木村 晃之 (@peroperopero) November 4, 2018
綾競馬の目玉の一つがポニーレースらしいです。
ちなみにポニーには結構色々なサイズがあるということを始めて知りました。
そのさまざまなサイズのポニーに、小・中学生の騎手がまたがりレースをします。
ポニーはもともとレース用に調教していない馬も多く、また、普段芝の上を歩き慣れているので、コースの砂地が嫌でコース脇の芝をめがけて突っ込んでくる馬などもいて、波乱万丈です。
ポニーレースはハラハラする感じ pic.twitter.com/9yjbKuYfxA
— 木村 晃之 (@peroperopero) November 4, 2018
ちなみにちゃんと競馬新聞も出てます。
予想とかもある。
そんな感じで一大イベントなのですが、馬が見えないところにレジャーシート引いてお弁当食べてる人達もおおく、競馬関係なくお祭り気分でみんな出てきているようでした。
ちなみにお楽しみ券は買わなかった。
鮎の塩焼きはたべた。
そんな感じで、草競馬はなかなか楽しいイベントでした。
何より馬がめっちゃ近くを走るのが超楽しい。
馬が好きだという競馬ファンは近所で草競馬が開かれていたら絶対行くべきです。
そしてこれは実家の猫です。
馬より可愛い。
いらすとやと併用しよう!僕がおすすめするイラストAC作家20選(と言う名の備忘録
ハローハロー!
いやぁ、
言いにくいことをサラッと言うけど、「いらすとや」は、日本のクリエイティブを殺すよ。マジで。
— metier_formation (@nwt_ogw) October 25, 2018
役所行っても大手企業のプレゼン見てもみんな「いらすとや」。
芸がないと言うより薄気味悪い。お金のいらない、著作権発生しないっていう以外にあのホンワカしたイラストのなにが良いんだろ。
こんな事を言う人もいますが、いらすとやって本当に便利ですよね!
色々な仕事を適当に引き受けていると、「文字を適当にきれいにレイアウトしてくれればいいから、あとちょっと絵が入ってるといいなー」というNOマネー案件や、今日の昼に話を聞いて納品が今日の夕方というちょっと意味わからないNOマネー案件など飛んできたりしますよね…。
えっ、そんな案件来ない?それは前世で大変徳を積まれた方なのでしょう…。
まあそんな時にとても使えるのがいらすとやさんであって、著作権不要・検索すれば大概のシチュエーションが出てくる・そしてなにより『統一されたトーン』という、「ちょっとここにイラスト入れたい」という凡人たちの欲望をすべて叶えてくれる禁断の実なのです。
もちろん禁断の実ですから、使いすぎると「なんか最近このタッチの絵ばっかりじゃない?」「ちがう感じのイラストがほしい」「いらすとやって見つけたんだけどこれ使ってたんだ…(何故か落胆される」という感じで、いやぁ本当に人の欲というのは底がないですね。
というわけで、違うタッチのイラストを探したい!という方にオススメなのがイラストACです。
イラストACは無料でイラスト素材をダウンロードできます。
利用料を広告料金でまかない、イラストを描いている作家さんたちはダウンロードに応じた報酬がもらえるというシステムです。
もちろん知ってる方も沢山いますよね。
そもそもイラストACはいらすとやができる前から存在していたのですが、
・複数作家で描きたい絵を描いている人が多く、タッチもクオリティも安定していない
・UIがクソすぎて探しにくい
・ダウンロードしたZIPファイルに謎の広告ファイルが入っている
・とにかくUIがクソすぎる
とイラスト探しに超絶な時間を費やす個人的にとても使えないサイトでした。
しかし、最近はサイト自体が大変見やすくなり、また使いやすさを重視したイラストを書く作家さんも増えてきたため、かなり使えるようになってきました。
ぜひいらすとやと併用して制作物の幅を広げましょう!
しかし、作家さんが多いという事は、いらすとやさんと違って、求める絵を見つける作業に加え、好みのタッチを見つけるという作業が必要になってきます。
というわけで(前置き長かった)今回は超絶優しい僕がおすすめする人物イラスト作家を20人ピックアップしておきましたので、とりあえずファンボタンをぶち押してください。
今回はめったに使わない目次付きだ。
超強い作家さん
超強い作家とは、カット数が多くて使いやすいイラストを揃えている「無茶苦茶使える作家」のことです。
きのこさん
きのこさんは作品を27,000点以上揃えている作品数ランキング第一位の親玉です。
ただ数が多いだけでなく、トーンが揃っていて、様々なシチュエーションがあるという「この人探せば大概見つかる」という非常に使える作家さんです。
イラスト自体も見てもらえば分かる通り、非常に使いやすいポップなタッチです。
また彩度とコントラストが低めで暖かめのパステルな色調のため、デザインを壊しにくい、カットイラストとして非常に使いやすい色合いです。
きのこさんは服装だったりポーズだったり、服装別にかなり細かく分けたイラストを作成しています。
「こんな服装のイラスト無いかな」「こんなシチュエーション無いかな」というとき、ほかには無いイラストが見つかる可能性が高いので、要チェックです。
気をつけてみると結構色々なところで使われていますよ。
イラストレーター きのこさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
麦さん
麦さんは作品数1,800と、作品数ではきのこさんに及ばないのですが、総ダウンロード数では第三位、ファン数では1位と、まさにイラストACの裏ボス的な作家さんです。
タッチ的にはきのこさんに似ているのですが、やや線が柔らかく、動きがありますね。
また彩度が少し高めなのでメインのビジュアルとして少し前に出しても使えそうな存在感があります。
シチュエーションもポイントを押さえたものが非常に多く揃っています。
麦さんのイラストも時々見かけますね。
僕の中では一押しの作家さんです。
イラストレーター 麦さんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
しろまるんさん
しろまるんさんはだいぶタッチが違う作家さんです。
女子大生やOLが読むフリーペーパーに載ってそうなタッチと言うか(読んだことがないのでイメージです)。
ブラシ機能を上手に使って手書き感を出していて「可愛くてよりポップなイラストがほしい」という人にオススメの作家さん。
彩度も高いので存在感がしっかりあります。
作品数・シチュエーション数も非常に多いです。
また人だけでなく、動物やフレームなどもたくさん作っています。
手書き風のイラストは複数で使うことが多いので、タッチを揃えるのが大変なのですがこれだとまとめて色々使えそうですね。
イラストレーター しろまるんさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
kotoneさん
カットイラストのパターンにはいろいろ種類があるのですが、kotoneさんは主線が無いイラストを書いている作家さんです。
どういう事かと言うと、こんな感じです。
きのこさんとおなじくデザインを邪魔しない、主張しない優しいタッチですね。
作るものデザインによりますが、使い勝手がよても良いイラストです。
もちろんシチュエーションもたくさん揃っています。
また、作品数は4000点くらいなのですが、1枚の作品に幾つかパターンを載せていたりもするので、実際の作品数はもうちょっと多そうです。
イラストレーター kotoneさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
すずしろさん
すずしろさんはタッチが特徴的。
漫画家チックで勢いのあるタッチです。
でも、色合いは彩度とコントラストが抑えめなのでとても使いやすいと思います。
フリーイラストは可愛らしいテイストが多いのですが、こちらは可愛いけれどもコミカルな可愛さがあるので使い勝手はかなり広そうです。
作品数は2000点くらい。家庭や子供のイラストもたくさんありますよ。
イラストレーター すずしろさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
くりむさん
くりむさんは等身が2〜3等身くらいのとても可愛いタッチのイラストを書く作家さんです。
特に子供さんの可愛らしいカットがとても多く、子供関係の書類などのデザインで役に立ちそうです。
色は彩度コントラスト低めのパステル調ですが、線やキャラクターがしっかりしていて存在感はある方です。
可愛さが際立っているのでデザインとの相性があるとは思いますが、ハマるととてもかわいいデザインになりそうですね。
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猫鳥商会さん
猫鳥商会さんはタッチ的にはきのこさん、麦さん系統なのですが、漫画的なテイストが若干強い感じの作家さんです。
また、色温度が暖色に傾いていて、彩度やコントラストがやや強いので存在感があります。
同じテイストの作家さんを選ぶ基準は…まあ好みになってくるんでしょうか。
猫鳥商会さんは作品数1000点弱ですが、個人的に今後もどんどん増えていくのではないかと期待しています。
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なのなのなさん
なのなのなさんのタッチは見ればひと目で分かる通り、メッチャ個性的!
自虐系私生活漫画家っぽいタッチでとてもおもしろいですね。
シンプルですがツボを押さえた引き算で、とても完成されているイラストですよね。
手書き感があるのと、線がいきいきしているので存在感と魅力があります。
素材としての使い所というと、正直個性があるので中々難しいところはあるかもしれませんが、使い所を見つけられればかなり強い。
このキャラクターを活かしたデザインが作れればPR力のあるデザインが作れそうです。
イラストレーター なのなのなさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
Tossanさん
Tossanさんはとてもゆるい感じのキャラクターを書く作家さんです。
小山健氏のようなモスっとした感じのゆるいテイスト。
作家感はありますが、タッチ的には使いやすいイラストです。
人間素材はそんなに多くはないですが、うさぎと犬のキャラクターにいろいろさせているので、うさぎと犬が好きであれば色々使えるのではないでしょうか。
また、色々なものに目や口を描いて擬人化しているので、そのあたりもいろいろ使えそうです。
世界観が合えばオススメの作家さんです。
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作品数は少ないが良い
作品数は底まで多くないけれどもタッチが特徴的で使える作家さんです。
人物イラストは特に検索では強い作家さんが出てきやすいので、お気に入りのタッチの人をファンに入れておいて、その人の作品を検索するのが吉です。
ふじたかなこさん
イラスト素材って基本使うときあれこれ探すものですが、ふじたかなこさんの素材は「この素材いつか使ってみたいな」と思わせてくれます(なかなか無いんだが)。
水彩画風のタッチで、絵本の挿絵のように非常にほんわかした世界観です。
作品数は多くないのですが、存在感と魅力に溢れた絵で、数多く使うと言うよりは大きくメインで使う事ができそうです。
作品数、増えないかなー。
個人的にとても好きな作家さんです。
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kabuさん
kabuさんは様々なタッチでイラストを書いているようです。
おそらくイラストを職業にされている方なのではないでしょうか(イラストACはどちらかと言うと主婦っぽい方が多い気がします)。
様々なタッチのどれもがクオリティ高く、他にないタッチも多いです。
フレームや小物などのイラストも豊富です。
ただ、同じタッチで沢山…というのは少ないので、ここぞという1点があるのを期待しましょう。
ゆるーくフリー素材のリクエストなども受け付けていたりするようなので、こんなのほしい!というのがあればお問合せしてみるのもアリかもです。
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gogondayoさん
gogondayoさんは勢いと動きのあるタッチが特徴です。
特に動植物やオブジェクトなどデフォルメの仕方がとてもうまいな~と思います。
Illustratorのデータが軽そうです。わかんないけど。
作品数は結構多いですが、様々なシチュエーションを書いているので、同じ人物のパターン的には少ないと感じるかもしれません。
動きのある大胆なタッチは魅力的なので、個人的におすすめの作家さんです。
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カタテマデザイン室さん
本業のデザイン業の片手間にやっているというカタテマデザイン室さん。
デザイン業が本業だけあって、クオリティの高さがすごいです。
少年誌の漫画のようなタッチで、勢いと構図、そしてユーモアと、死角がありません。
文字なども一緒にデザインされているのも多いですね。
こちらもやはり作品数は多いのですが、同じキャラで同じパターンというのはあまりありません。
メインビジュアルや、ワンポイントのアクセントみたいな使い方がおすすめですかね。
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らでんさん
らでんさんはちょっとゆるふわ感のあるタッチのイラストです。
ちょっと毒を抜いた小野ほりでぃ氏っぽい雰囲気ですかね(似てない?)。
パターンはそこそこありますが、作品数自体はそんなに多くないです。
こういう感じのタッチは結構需要がありそうです。
しかも彩度コントラストの低い使いやすい色彩なので、ぜひともどんどんイラスト数を増やしてほしいものです。
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Hoshipさん
Hoshipさんは非常に作品点数が少ないのですが、このタッチは個人的に好きなので紹介。
スヌーピーのPeanutっぽい漫画的なタッチ、いいでしょう(僕が描いたみたいな書き方だ)。
作品数、今後あまり増えそうな予感が無いので、今ある中でなにか使えるものがあればとてもラッキー、そんな感じです。
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あめんぼう
あめんぼうさんのタッチ、すごく漫画寄りで、しかも進◯ゼミとかの広告漫画っぽい感じだと思ったら、ご本人さんが本当に広告漫画のサービスをやっているらしくてワロタ。
タッチ的には強い素材戦士達と似たようなタッチですが、より漫画テイストが強く、線や色合いも強い感じです。
商材のプレゼン用のデザインって、見出しとか結構派手になったりするので、負けない色合いのイラストを選びたいときに良さそうです。
作品数的にはちょっと少なめですが、ポイント押さえたカット選びがされていると思うので、概ね揃わないものはなさそうな感じです。
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くりまんさん
くりまんさんは色々なタッチでイラストを描いています。
作品数自体は結構多いのですが、タッチが違うものが多かったり、コアなシチュエーションが多かったり、使い所が難しいイラストが多そうです。
一番多いタッチは線が少し細くて動きが大胆なタッチ。
人物以外のイラストも多いようです。
あと何故かアル中関係のイラストが結構あります、なぜ。
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amaryllisさん
主線なしの作家さんはそんなに多くないのですが、こちらのamaryllisさんもその一人。
作品数的には結構多いほうなのですが、人物は若干少なめです。
フレームやオブジェクトなどの素材が結構多いように思います。
タッチ的にはやや硬い感はありますが、色合い的には柔らかく使いやすいです。
パターンをもっと増やして主線が無いイラスト作家の選択肢を増やしてほしいですね(願望)。
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もものどあめさん
もものどあめさんはホワホワふわふわした感じのとてもかわいいタッチ(語彙力)の作家さんです。
線も表情も色味も柔らかく、他のタッチではぶち壊しになってしまうような柔らかなデザインにピッタリの作家さんです。
作品数は少ないですが、幾つかの表情をかき分けていたり、1つの作品に幾つかポーズが載っていたりするので、ポイントを絞れば使えます。
イラストレーター もものどあめさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
そげさん
そげさんは手書きっぽい感じで、パターンが多いわけでは無いのですが、小物などのオブジェクトが充実しています。
また、具体的なシチュエーションのイラストなどもあり、他の作家さんで無いものがここにはあるかも、という期待があります。
タッチが好みに合えば、他の作家さんには無いイラストがたくさんあるのでとても便利だと思います。
また小物やオブジェクトなども、ちょうどよいデフォルメ具合なので、彩度や色合いを調整すれば他の素材と合わせても違和感ないかもしれません。
イラストレーター そげさんのプロフィール/無料イラストなら「イラストAC」
まとめ(まとめ??
というわけで、人生には社内事情やなんやかんやで、イラスト描けないけどイラスト付きの何かを作らなければいけないシチュエーションは沢山発生します。
そんな時に真っ先に開くのはいらすとやですが、いらすとや以外のイラストを使えると「まじかっけぇ」となります。
デメリットとして次からも声がかかるようになり、忙殺の一途をたどる可能性があります。頑張ってください。
熱いITエンジニアの集まり”さくらじまハウス2018”ではてなの社長に物申してきた
物申してきたのでレポを。
実はわたくしエンジニアではないのだけれども、うちでもECサイトを作っていたりしていたのでネット界隈の何かは何かの役に立つだろうということで、栗栖社長が登壇決定前に参加の申請はしてたのです…。
そもそも基本自分自身、ネットのペルソナの方が物理的な人格よりものびのびとしているネット住人なので、IT世界の片隅に籍を置かせてもらっている感はあります。
そんな自分にとって、自分が住んでいる世界を構築しているITエンジニアたちの最先端の話題を聞けるという今回のイベントはとても楽しみにしていました。
そんな中、なにより自分が一番利用しているはてなの社長が来るということになり、超舞い上がり、カッとなって増田に書き込んだ次第です。反省はしていない(ちょっとしてる)。
さてそんな感じで超絶楽しみにしていた僕でしたが、昼前に突然の作業が勃発し、参加がセッション2の途中からになってしまいました。
地元のITエンジニアたちのトークセッションであるセッション2が一番聴きたかっただけに、途中からの参加は若干残念でした…。
ここからは各セッションの概要と雑感をざざっと備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。
一応いろいろメモしたものなどとTweetを元に書いていますが細かい部分が間違っているかも知れません、別の人も多分レポートなどを書いたりすると思うので補完してね。
セッション2:地方での技術挑戦
新しい技術を自分の会社でどう育てているか?チャレンジしているか?というようなテーマで話が進んでいるところから聴き始めました。
中でも一番刺さったのがリリーの野崎さんの言葉。
新しい技術にチャレンジすることになった場合、問題になってくるのが「上の人」だよねーという話題になったときに「上の人問題は確かにあるかもしれないが、熱量の問題でもあるのでは(熱量でクリア出来ることが多い)」というような事をおっしゃっていました。
「やりたいことがあれば熱量を持つべき、熱量があれば反対する人がいても、賛同者が出てくる」ということで、これはエンジニアに限らずどんな仕事にも通じることですよね。
一方、シナプスの技術部長中野さんは「新しい技術からサービスへスケール際の難しさ」について触れていて、こちらもなかなかおもしろかったです。
新しい技術をサービスに落とし込む時にはそれ相応の組織対応が必要であり(このあたりは別のセッションでも話が出ていました)、またお客さんはそこまでハイエンドな技術を望んでいないこともあったり、とこのあたりは技術をサービスとして落とし込んでいる企業には共通するジレンマなのではないでしょうか。
それから鹿児島大学の小田さんが「世界をぶっ壊す事が出来る(おそらく良い意味で)IT技術を今の時代に勉強できる学生はとても幸運だ」というような趣旨の話をされていて(これは小田さんが学生に言っているという話だったか聞き漏らした)これもなかなか良い話だなーと思って聞いていました。
ローカルから世界を変えるって、いろいろな人が描く夢でもあるわけですけど、ITの技術を身につけることで、その具体的な手段を一つ得ることになるんですよね。筋肉をつけると言うか。ええなあ、筋肉、僕も持ちたかった。
あと、地方と中央のエンジニアの収入格差みたいな話になっていました。
中央から持ってくる仕事は単価が高いのでどこから仕事持ってくるかが鍵、みたいな話で。
個人的にはこれ地方のクライアントももっと頑張って、高単価な仕事を地方に落としていかないと、地方で頑張ってくれているエンジニアがなかなか根付かないのでは…と思いました。(地方でやすいのは家賃なのですが、鹿児島市内はそこまで安い方でもないので)
ライトニングトーク
三人の方がそれぞれの会社での組織づくりについて話しました。
LINEの和田さんが組織づくりの話。
文化づくりというキーワードが出て(野崎さんも文化というキーワードを出していたのでITエンジニア界隈では文化というのがキーワードなのかな)、これをどう作っていくかという話でした。
結論、文化作りはズバリ「次に入ってくるメンバーに何を求めるのか?」が非常に大切だということ。
新しい人にどんな人間になって欲しいか、新しい人に今の組織に何を注入してほしいかということをしっかり考えることが、文化づくりにつながっていくという話だったように思います。
次がさくらインターネットの執行役員江草さんの話。
少し前に三重県を訪れたということで、そこで訪問したインフラ設備の魅力について熱く語られました。
変電所とダムの魅力についてたくさんの写真を交えながら語っていただきましたが、僕にわかったのはダムについてでした。
もちろんインフラの話だけでは終わらず、技術者グループで起こる問題、属人化についての話がありました。
マニュアルを作って工員としての技術者を育てると、数年経つとマニュアルが陳腐化し使い物にならない技術者ばかりが残ってしまうので、対策として、あ、対策を聞き漏らしてる。ダムのこと考えてたのかなぁ。
まあ確かどっちかに偏らず、職人気質の技術者・工員の技術者、どちらも生き残れる組織づくりをしようみたいな話だった気がする。
最後にはてなのシステムプラットフォーム部長の渡辺さん。
猛烈な速さのトークで情報量が多かったのですが、エンジニア育成についての話で、成長したいという意欲のある人を採用し、成長できるための環境をしっかり作っているとのこと。
具体的にはアウトプットの場所をキチンと作り、場所だけでなく、アウトプットのルールも作っている感じでした。
技術ブログを書いてブコメが200個つくとお寿司が食えるそうです(そこしか頭に残ってない)。
あとはてなのインターンは技術畑に行きたい学生にはオススメだなと思いました。
はてなで行っている様々な開発環境を全て体験でき、アウトプットの場についてもしっかりフォローしてもらえ、これが一番だと思ったのが「技術が好きな仲間が増える」ということ。
渡辺さんの「正直インターン自体はコストや負担もあって大変なのですが、私達がインターネットから学ばせてもらったことを学生たちにも返していきたいという社会貢献的な意味もあります」という言葉にぐっと来ました。
セッション3:サービスと技術
BASEのえふしんさん(藤川さんと呼ばれずにみんなからえふしんさんと呼ばれてた)、LINEの和田さん、ビットスターの若狭さんのトークセッション。
皆さんがサービスを作るきっかけやこれからの技術、これから作りたいものがあるかについての話をされていました。
えふしんさんがモバツイで初級ヒットかましたのを見て和田さんはグヌヌってなってたという話が面白かったです。
しかしえふしんさんはえふしんさんでその後「二発目のヒットを打つ難しさ」的なものを感じたらしく、サービスが当たるかどうかは、ともかくバット振り続けていかなくっちゃわからんみたいな話になっていました。
またヒットしたサービスがインフラ化していくに従って技術以外の管理が必要になってくる難しさも話題に上がってきていました。
ここはグーグルのように完璧にシステム化するのか、日本的に人力で頑張るのか、アマゾンのように(?)機械化した人力で補うのか、企業としての工夫や色が出てくるのでしょう。
日本でサービスを開始すると日本対象にサービスが育ってしまうため、世界への展開が遅れてしまうというネックもあるという話も出ていて、どの方法も一長一短、何が最適なのか会場でも結論は出ていなかった気がします。
あ、あとエストニアは面白いって話を聞きました。(そのへんを調べてないのでここでは略)
セッション4:これからの働き方、新しい社会
ここの話がとても面白かった。
僕は技術畑の人でないので、ここで話された方々を存じ上げなかったのですが
学生時代から人伝てで「あいつはコードがかけるぞ」って伝わってく、むちゃくちゃ強い人たちの話だ #さくらじまハウス
— 木村 晃ヴ (@peroperopero) 2018年7月14日
というくらい強い人達だというのはよくわかりました。
超サイヤ人かな?
「これからの働き方、新しい社会」というテーマからはぜんぜん違う話をしているように見えましたが、実は皆さん一貫して勉強の仕方や生き方についての話をしており、つまり仕事と生活の調和が取れているというか、生き方そのものが仕事になっているというか、ライフワークバランスというのはまさにこういうことなんじゃないかと感じました。
まあ最先端の技術を常にキャッチして勉強をし続けているということは、もちろんその分エネルギーがいるんだろうけど、そのへん楽しんでやっている感じもあるし、ほんとすげぇなと言う感じでした。
でもまあ総括でいうとこんな感じ。
今世界的金は余ってるので最先端に居れば金は入ってくると思う、見せ方によるんじゃないか。ってすげえさらっと言ったけどスーパーサイヤ人にしか言えないやつやぞ #さくらじまハウス
— 木村 晃ヴ (@peroperopero) 2018年7月14日
セッション5:技術と経営、経営者が考える働き方改革
いよいよ我らがはてなの栗栖社長の出番です。
ペパポの佐藤社長、はてなの栗栖社長、さくらインターネットの田中社長とよく考えるとすごいインターネットのかいしゃのひとたちが集まってますね!すごい!
テーマが働き方改革ということでめっちゃ硬い話になるかと思いきや、みなさん話し上手でとても楽しい話が続きました。
創業者からのバトンタッチの話や、老人会が喜びそうなインターネット初期のサーバの話などがあり、会場の老人たちからも笑顔がこぼれていたように思います。
このターンは結構長くて面白い話もたくさんあったのですが、一つ印象的だったのははてなのうごメモの話。
はてなのうごメモは3DSで作るgifアニメをつくるサービスで、僕は全然使ったことが無くて、そういえばちょっと前になんかパラパラ漫画みたいなのがはてなのサービスの横っちょに付いてたなと言う程度の認識でした。
で、サービス的にも赤字なサービスだったらしいのですが、最近はてなの会社に就職やインターンに、うごメモではてなに興味を持ったという学生が来ているとのこと。
任天堂のNintendo Laboもそうですけど、こういう若い世代などが最先端の技術やサービスで遊んで、やがて技術者となって帰ってくるのって、すごい理想的ですよね。
さすがはてな、やるやんって思いました。
で、締めで社長達が一言づつ言って締めたのですが、ここで面白かったのがモデレーターをしていたプレジデントオンラインの岩本さん。
「僕が頑張ってみんなが作ったITサービスむっちゃ広めるんで、みんながんばってプロダクト作ってください!!!」みたいに熱く叫んで終了となりました。
雑感
いやー、アツいなーと思いました。
ITエンジニアの方々、まあ会場でも結構静かでしたし、司会だけ丸滑り?みたいな感じだったのですが、懇親会でも、TLでも結構アツいアツい言っており、皮は冷たいけど肉はアツいんだなと思いました。
結構経営者の方もいらっしゃっていて、半分くらいは組織をどう作るか、チームをどう作るかという話が多かったように思うのですが「文化」というキーワードが頻出していたのが面白かったです。
一般の(?)会社では「社風」という言葉を使うことが多いのですが、文化という言葉もなるほどしっくりきますし、この使い分けはちょっと考えてみたいなと思います。
あと、個人的なことですがネットで久々にあった人、会いたいなーと思っててあってなかった人に会うことができたのが非常に良かった。
巨匠感あふれる感じになっていたしげっちさん、鹿児島ユナイテッドの徳重さん(もっとゴリゴリな人かと思ったら気さくで柔らかい雰囲気の方だった)、TUKUDDOの古川さん、Facebookで友だちになってたけど会ったことがなかった永田さん(フェリーで話したけどむっちゃ面白かった)などなど。
いや、やっぱりちょくちょく外に出ないといかんなぁと思いましたよホント。
あと、Twitterでつぶやきまくってたら会場の人らしき人4~5人とつながったけど顔がわからないので結局誰だかわからない人とのつながりが増えました。
この日に会っておかないともう二度と会う機会がない人たちだったのではと思っていますが…。
懇親会で物申してきた
肝心の物申しなのですが、懇親会の乾杯挨拶が栗栖社長で、タイミングよく社長のそばに陣取ることができました。
で、乾杯直後にグラスを合わせることができ、そのまま「実は昨日増田を立てたものですが…」と言ったところ「ああああーーー!ペロペロさん!?ちょっと写真撮りましょう!こんな人だったって社内に流します!」と写真を撮りました。
で、まあ件のブコメもすべて読まれているとのことで、僕の方からは予告どおり「増田とブコメはなくさないでください!特にブコメは、僕の承認欲求の場なのであれがなくなると自我が崩壊します」と訴えておきました。
そんな感じでミッション完遂ですが、名刺交換し忘れてしまいました。
まあ写真撮ったから良いよね…。
ちなみに「木村さんはてなって会社知ってる?何してるの?」って聞いてきた社長さんはしっかり栗栖社長と名刺交換してました。
これが出来るビジネスマンです。
以上。※全然物申してなくてごめんなさい
追記
さくらじまハウスの運営を知り合いの会社がやっていたんだけど、はてな社長に物申してくるという増田が前日にバズったので、ガタイの良い部下に「やばい奴が来るっぽいから懇親会ではてなの社長から目を離すな」って警護を言い渡していた話を聞いてほんとすみませんでしたってなった
— 木村 晃ヴ (@peroperopero) August 5, 2018
ブックマーカーはそんなに適当にブクマしていない
僕は常々はてなブックマークはとてもバランスがよいウェブサービスだなと感じている。
元の記事の属性に左右されず、割りかしバランス良く賛否の意見がつくことが多いからだ。
記事に対しての意見感想を胸にはてブを開いてみると、全く違った意見が連なっていて、新しい視点を得られることも少なくない。
しかしそんなはてブもネットリンチの巣窟と揶揄される事がある。
hagex氏の件でも、氏の活動自体がネットリンチを助長していたのではという意見が少なからず出ている。
正確にいうと、hagex氏ははてブをそこまでつけておらず、活動の中心は自身のブログなので、はてブ関係ないやんという事になるのだが、氏のウオッチ対象への記事はホットエントリになりやすく、そういう意味でははてブのネットリンチの中心地として見られてしまうのもまあわかる。
はてなブックマークはそのネットへの伝播力の大きさから、炎上への発端となりやすい。
また、何度か炎上したものは比較的叩いて良い物という雰囲気になるのも事実ではある。
ひとたび炎上しネガティブなブコメが沢山つくと、はてなーから総叩きにされている感は確かにあるだろう。
また一方で、hagex氏のように人気のあるブロガーはポジティブなブコメばかりが目立ち、不公平感を感じている人もいるかもしれない。
しかし、実際に大量にネガティブなブコメが付く場合でも、きちんと読むと建設的な意見であったり、単なる感想であったり、極端に酷い内容というのはそこまで多くない。(極端に酷い内容の場合は大概内容をきちんと読んでいないか誤読のことが多い)
また、たとえ人気ブロガーであっても、内容がおかしかったりすると、きちんと指摘が入るのでこの辺りは良いバランスだと思っている。
一番大きいのはこれらの声が、スターによってランキングされるものの、全てが平等に表示されるという事だ。
当然僕の倫理観にはそぐわないブコメが星を集めて居ることもあるが、それははてなが比較的フラットな状態に近いからだと思ってる。
もちろん炎上の当事者になるとこの辺りのコメントを冷静な心で一つ一つ精査するのは中々難しいのかもしれない。
多くのブコメが集まると、その一つ一つの意味でなく集団としての力を感じてしまうだろうし、一つ一つのベクトルが違う方向を向いていても、より声の大きい矢に目が向いてしまうのも仕方がない。
ツイッターよりもさらに短い100文字という制限もまたネックだ。
端的な言葉はやや冷たく攻撃的に取られる事が多いからだ。
以前、ネットで冷静な議論をするために贅言を省こうといった趣旨のツイートが出回った事があったが、僕はポジティブな贅言は必要以上に使った方が良いと思っている。
はてなブックマークに批判的な人も沢山いるし、中には無くした方が良いという人も居るようだが個人的には疑問だ。
はてブをなくしても、同じような記事やコンテンツへの意見交換は、ツイッターやその他snsへ場所を移すだけだと思うからだ。
そして、例えばツイッターやフェイスブックは個人の嗜好が強く反映する情報フィルタがかかっている事と、拡散する側のバイアスが強くなるため、受け手が受け取り方を選ぶ事がしにくくなる事が予想できる。
どんな道具でも同じだが、使う人のモラル次第なわけで、使い方さえ間違えなければ、はてなブックマークは最強の集合知であると僕は今でも思っている(すみません、ちょっと持ち上げすぎたかもしれません)。
僕はブコメを高く評価しているし、僕のブコメもそれなりの品質管理を行いたいと思っているが、ずっとそうだったわけではない。
その昔、別のアカウントでブコメをつけていた頃は相当適当なことを言いたい放題だったのだが、そのうち差し込む感じのコメントやシニカルなコメントをつけるとスターが集まりやすいのに気がついた。
まあわかる。
誰だってビシッてこいつはクソだって言い切ってくれると気持ちいいからね。
でも差し込まれた方はどんな気分になるだろうと思ったとき、やめていこうと思った。
それから否定的なブコメが多く付いている議論系のコンテンツにはなるべく以下のことに気をつけてブコメをするようにしている。
- 強い流れが出来ていてその流れに賛同であればブコメしない(あえて数を増やさない
- 流れに賛同でも違う視点が入れられるようであればブコメする
- 特に意見が無いのであれば、流れと逆の視点でブコメする
- 断定口調で書かない
4はずるいのかなーと思うのだが、お前はこうなんだ!よりもお前はこうだと僕は思う、の方が僕も相手も追い詰められないのでハッピーだと思う。
なにより主語が自分なので責任の所在がしっかりする。
あ、ちなみに上記のマイルールは、あくまで議論系のコンテンツなので、普段のブコメをひっくり返して「てめーくだらないブコメしかつけてないんですけど!?」とキレられても困ります。
そんな感じで、僕は結構気を使ってブコメをつけているし、他のブックマーカーにしても、目立つ人ほどきちんと内容を読んで気をつけてブコメを書いているように感じる。
繰り返しになるが、はてなブックマークという場はネットでは珍しく双方の意見が(そのボリュームバランスも含めて)可視化され、他のブックマーカーや増田による監視体制もあり、声の大きい人に引きずられ過ぎない場だと思う。
ネットリンチははてなだけでなくネット社会全体の問題だと思う。
何をもってリンチとするのか、リンチされる側の問題は、具体的にどうすべきなのか、この問題は複雑だと思う。
そしてはてなこそこの問題をフラットに議論できる場で、はてなブックマークもその中で重要な役割を担うと思う…というのは流石に大げさか。
しかしまあ、はてなブックマーク無い状態で健全なやりとりがどのくらいできるのか、僕には想像がつかないんだよなぁ…。
そんな感じで、まあ、ブックマーカーのモラルを信じたいという話でした。
HAGEX氏に会いたかった
半年以上も書いていないブログをまさかこんなことで書こうと思う事になろうとは。
HAGEX氏が刺されて死んでしまったらしい。
氏はつい最近少々危なげな界隈の記事を書いていたので、一瞬反社から刺客が飛んだのかとかなり動揺した。
しかし現段階での不確定な情報では、はてな界隈の某有名増田であるという見方が強いようだ。これはこれでやるせない。
ネットの向こうの気に食わない奴らを殴りに行こうという動きはそう珍しいものではなく死なない程度の事件はちょくちょく起こっている気がするのだが、今回のHAGEX氏の事件が件の増田によるものだとすると、そういった種類のものとは違っている気がする。
具体的にいうと、HAGEX氏はネットの向こうの気に食わない相手としてではなく、ネットの向こうの気に食わない連中の代表として選ばれたという印象を僕は受けた。
誰だかわからないがこの界隈の連中が気に食わないとなった時に、その界隈の中で目立って特定できる奴を狙うというのは、特定個人への怨恨とはだいぶ違う動機だと思う。
そして個人的な思想や資質を特定クラスタと結び付けて非難・揶揄することが多くなってきている昨今、この傾向は特定個人から受ける怨恨よりも深刻なリスクなのかもしれない。
もっともこれは全て件の増田が犯人だったとしての推論でしかないのだが。
ぼくはHAGEX氏と特に個人的な交友があったわけではない。
他のはてな界隈の人々と同じくIDとアイコンを認識したまにブコメを交し合う程度の仲である。
向こうもたぶんIDアイコンくらいは認識してくれていたのではないかと思うが今と為ればそれも確認できない。
6月に福岡でセミナーをするのは知っていて行きたいなとは思っていたのだが、なんかいろいろ活発に活動し始める雰囲気だったし、会う機会もそのうちあるだろう、という感じで忘れていたらもう会えなくなってしまった。
おそらくお互いに下種ポイントは合っていただろうし、話があったと思う。
ただただ残念だ。
みんなも会いたい人には早く会いに行きましょうね。
もう一つ、僕が以前HAGEX氏の本を読んでいて気になったことがあるのだがそれはまた別の話
ダンケルクがむちゃくちゃ不快だった話
ダンケルクがスゴイって言うことで見てきたんですよ。
いやほんとすごいねアレ。
すごく不快。
戦争映画としては大成功でしょう、アレだけ人の心をかき乱すのだから…。
で、何が不快かってことなんですが、一番は音ですね。
話ちょっと横にずれますが、リアリティのある映画と映画音楽ってちょっと相性良くないじゃないですか。
基本音楽って『観ている人』の気持を盛り上げたりするための効果があるので、リアルな状況で感情移入している最中に下手にBGMが入ってくると、ポーンといきなり観客席に戻されちゃう。
僕は軍人が銃で撃たれる系の映画が好きなのですが、音楽がリアルな戦闘中になるべく入ってこないで欲しい派です。
んで、ダンケルクはどうなのかって言うと、他のレビューでもたくさんかかれていますが、常に音楽が鳴ってる。
カチコチ言う金属的な打撃音をバックに(表に?)グリッサンド音とロングトーンで構成された、不快な不安感を煽る音楽がほぼ常に鳴ってるんです。
そしてこれが感情移入を邪魔しない素晴らしい挿入具合なんすよ。
ね。こんな感じの音楽が常に鳴ってる。
遠くで鳴ってるパラパラ鳴る銃声的な音や、サイレンや船の軋む音に聞こえる管楽器のグリッサンド、効果音と溶け込んでむしろ臨場感があるというすごく不思議な音楽。
最初の方にものすごくこの音楽の印象的なシーンがあって、金管楽器がブゥワァーーってグリッサンドした音を飛行機の爆音が引き継いでキーーーンッて飛んで行くんですね。
こういう音楽か!こういう音楽か!ふええええええええってなりましたよ。
また効果音もいやーーーな感じの金属音をいやーーーな感じで使っているんです。
船が攻撃される時は、重たい金属のガコンッて音にビクンビクンするし、船底に隠れている時に銃弾が飛んでくるシーンは、カンッて音にビクンビクンさせられるし。
ドッカーンとかいう月並みな音よりも、金属が凹んだりめくれあがったりという音の方がリアルに痛い音がして嫌ですね。
だめ押しで、物語が陸1週間、海1日、空1時間という時間操作系クリクリ編集なのですが、これのお陰で最初から最後まで緊張感張り詰めっぱなし。
頭から終わりまでタイタニック沈没しっぱなし、ノルマンディ上陸しっぱなしですよ。
いやさ、プライベートライアンとかブラックホークダウンも大分緊張感あったけどさ、あっちはこっちも大分攻撃してるじゃん。躍動感あるじゃん。
ダンケルクは攻撃するよりもほぼほぼ追い回されてるわけで、そんな追い詰められていく緊張感みたいなのがずーっと続くわけで。
ずっと緊張感張り詰めてる最中に、例のカチコチBGMが小さい音量から少しづつ盛り上がり始めてピークでガツン!となって、一息着く間もなくまた小さい音でカチコチ鳴り始めてって感じでもうたまんないっすね。
そんな感じで上映時間が短いながら、ものすごく長く感じる濃密で不快な映画体験でした。
また観たいっすね。
で、そのあとお家で未見のインターステラー観たが、その感想はまた後日書こう。
真横で人が逮捕されていた話
昼間に、ちょっと自宅に戻る用事があったんですね。
マンションの前に車停めてシュッと中に入って取るもの取ってきて、ついでにポストに郵便物やらが来てたのでそれも取って。
で、車の中で郵便物をより分けながらふと横を見ると、マンションの脇の通路みたいなところに何かの検針をしにきましたみたいな格好をした男性が2人おったんです。
最初はふーんという感じだったのですが、良くよく考えると検針とかってだいたい一人で動き回るので、2人で来るのっておかしいですよね。
ははあ、これは検針というよりも、料金滞納しちゃってガス栓とか止めに来たのかなと思って見てると、二人とも中に入ろうとせずにソワソワしてるんです。
明らかに誰かを待ってる。
インフラの料金滞納だったらまずは元栓止めちゃえばいいし、いつ帰ってくるのかわからない住人を待つのとか相当不効率なはずで、あれれれ、これはひょっとすると借金取りじゃないでしょうか…。
とちょっとワクワクしながら、当然もう郵便物のよりわけは終わっていたのですが、何か大切な郵便物を読んでいるふりをしていたら、一瞬スッと二人の影が動いたかと思うと、いつの間にか二人の間に誰か別の人が座り込んでいました。
二人とも手は出しては居ませんが、座り込んだ人が逃げないように通路を塞いている感じです。
座り込んでいるのは髪が短い男性で、横目で見てもカクカク小刻みに震えているのがわかります。
「うわあああすみませんすみません」
借金取りに捕まったらそりゃあ怖いでしょう…と思いましたが、どうも様子が違います。
男の一人が腕時計をチラチラ見ていて、よく見ると手にはいつの間にか白い手袋をはめています(最初からハメていたのかもしれませんが)。
あれっ、この人たち警官じゃね?
こっそりウインドウをちょっぴり開きました。
「〜〜〜だね、認めるね」
何かを認めさせようとしています。
これはもう完璧に警察です、白昼の逮捕劇です、警察24時です!!!
不謹慎ながら、何が不謹慎なのかよくわかりませんが、僕の心臓は悪魔の鉄槌のように早くなっています。
座り込んでいる男の人はガクガク震えながら済みませんを繰り返すばかり。
まさか捕まるとは思っていなかったのでしょう。
しかし何をしたんだろう…と思っていると、もう一人が電話をかけ始めました。
「はい、今非常階段から降りてきたところで。合鍵を持って…云々」
えええ…なんかマンションに不法侵入したっぽい…?
しかもたまたま侵入したとかだったら張り込みとかされないだろうし、ちょくちょく侵入してて、何かをやらかして、被害届が出されていたということ…?
衝撃の展開に大興奮です。
そしてダメ押しの一言…
「はい…カメラが…」
えっ、部屋にカメラ仕掛けて盗撮でもしてたの…?
カメラの単語以外が聞こえなかったので断定はできませんが、合鍵を作るということはやっぱり定期的にマンションに侵入していたということで、物取りとかじゃあなさそうです。
合鍵とか作るの簡単にできないだろうから、元カレがストーカー化したとか?
ひー。
横目でじっくり座り込んでいる彼を観察しましたが、格好は小奇麗、むしろ僕なんかよりも大分オシャレ感が。
そんな彼がボロボロに泣いて居ます。
逮捕=有罪というわけじゃないとはいいますが、多分現行犯、色々感慨深いものがあります。
長時間車停めているのも不自然になってきたのでカメラの下りを聞いた後発進させましたが、しばらくは今しがた見聞きしたものを整理するのに頭がおっつきませんでした。
いやぁ、逮捕現場ってああいう感じなんですね。
こわいですね。
ひー。
しかしこのツイート、実に嘘松っぽい。
なんかすぐ隣で人が逮捕されてる…
— 木村 晃之 (@peroperopero) 2017年9月27日
それはさておき、これよく考えたら自分のマンションで不法侵入事件が起きていたという事実で。
ひー。