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pero_peroのこじんてきなにっきです。毎日書きたいです。

セッション見てみんな血豆から血が噴き出るくらい練習するべき

昨日はせっかくの連休前だし映画でも見よう!と思い、鹿児島でようやく上映されたセッションを見てきました。
僕は結構事前のレビューとか読んでから映画に行く方なのですが、この映画は中々賛否両論あったらしく、さて実際に見てどんな感想になるのやら、ととても楽しみでありました。

 

感想:ずるい

見る前から「ラストの9分19秒は凄い!」みたいな評判でしたが、本当にすごい。
というかこれはズルいです。
ストーリー自体はベッタベタでドストレート、複雑な筋は無くてトレーラーにほぼすべての内容が詰まっちゃってるから先の先まで読めてしまいます。
でもこれはストーリーを楽しむ映画じゃないので問題ないし、役者のエネルギーと音楽のパワー、演奏シーンのリズミカルで小気味良い編集で心は完全に持って行かれてしまいます。
そう、最後だけでなくてすべての演奏中のシーンがションベン漏らしそうに素晴らしい。
もちろん監督が元々ドラム奏者だったというのと、ドラムが主人公の映画なのでドラム中心に撮られているわけだけど、キメの部分に合わせて1秒も無い短いヌキをポンポン放り込んできたりして、その度にこっちは大事な部分(どこ?)が痺れるわけです。
他のシーンがそんな感じだから、最後の9分19秒はそれこそもうやりたい放題。
最後の曲につながるフリから「あ、もうこれはそうなるでしょ、そうなるでしょ、ほら、ほら、ほら、キターーーーーーー!!!」という甘咬みからのつねりあげみたいな盛り上げ方されてるので、もう僕は椅子に沈み込みそうになりながら「ズルいッズルいよぉ…」とニヤニヤメロメロでした。

この最後のシーンは全部絵コンテ書いてたそうだけどどんな絵コンテ使ってたんでしょう。
見たい!

 

感想:女の子が悲惨

一つ感想として思ったのは女の子の扱いが悲惨。
スクリーンの上でもそこそこひどい扱いなんですけど、役として「え、この子必要なの?」という感じで可哀想。
そもそもこの話自体が鬼教官と弟子の共依存ラブストーリーなので、女の子は要らないんですね。
でもやっぱり映画に若い女の子出てこないと良くないよね、みたいな感じなのかどうかわからないですけど、とにかく出してみたけど伏線としてふくらませる気もなく、みたいな扱いで本当に惨めです。
まあご都合主義みたいなラストだったらそれはそれでぶちきれると思うけど。

楽経験者は見てトラウマを思い出そう

いやー、僕も高校・大学と打楽器やっていましたが、楽器を練習している時のヒリヒリ感思い出しますね!
高校時代は、地元でその筋ではそこそこ有名な学校でして、まあ怒鳴られたりはしなかったけど、合奏で楽譜追えなくなって顔面蒼白とか、「下手なので上手い人と代わって」みたいな挫折感とか、本番で大失敗とか、ああああああなんかこれ書きながらも色々思い出してきましたがあああああああ

 

ちなみにドラム練習しながら流血し過ぎだろというレビューもどこかで見かけましたが、確かにまじめに練習すると血豆がデキて、そこから血が出てきます。
夏休みとか一年生は合奏に参加できないので、一日中木の板を叩いているので、まじめに練習している人順にマメ作って流血していました。※僕は真面目でなかったのでデキたことないです
ちなみにマメが出来るのは変に力が入っているからで、ちゃんと叩けるとマメが出来ないとかも言われるのですごく不条理です。
音楽の道はとかく不条理な事を言われることが多いらしく、この映画はそういう意味でもよくデキているのではないでしょうか。

 

まあそんな感じで楽器経験者も今もやっている人も、トラウマ確認のために見てみると良いと思います。

 

音楽を志す人は見るべき、小学生から見せるべき

とかく音楽の道は険しく遠い道のりです。
針のむしろ灼熱地獄の道を見ておけば、険しい山道も平らな平原に感じるかもしれません。
音楽を志す人は一刻もはやくこの映画を見て、これが普通であると認識し、今の自分が生ぬるい環境だと感じたらすぐ練習に取り組みましょう。
とりあえず彼氏彼女はすぐに振って下さい。

 

また子供が音楽をやりたい、楽器を演奏したい、と言い出したらまずこれを見せましょう。
音楽を生半可な気持ちで始めるな、始めたら最後スポットライトか死かどちらかだ、お前にその覚悟はあるのかと問いかけ、子供が涙ぐみながらも首を縦に振ったら楽器を買い与え、子どもために最高の環境を整えましょう。
貴方はその子供が楽器を続けるために死ぬ覚悟で働くのです。

 

…実際の所このDVD買って、教え子に見せたりする音楽の先生は続出しそうな気がします。(いいのか?

 

実際どうなの

僕は大学以降楽器に触っていないし、ジャズ界隈についてはほとんど知りません。
実は昨日はジャズサックス奏者のやとーさんと行ったのですが、実際どうなのかというと、

 

 

…あるあるらしいです!!

 

 

みなさんもぜひぜひセッションを見て練習しましょう。