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熱いITエンジニアの集まり”さくらじまハウス2018”ではてなの社長に物申してきた

anond.hatelabo.jp

物申してきたのでレポを。

 

 

www.sakurajima.tech

実はわたくしエンジニアではないのだけれども、うちでもECサイトを作っていたりしていたのでネット界隈の何かは何かの役に立つだろうということで、栗栖社長が登壇決定前に参加の申請はしてたのです…。


そもそも基本自分自身、ネットのペルソナの方が物理的な人格よりものびのびとしているネット住人なので、IT世界の片隅に籍を置かせてもらっている感はあります。
そんな自分にとって、自分が住んでいる世界を構築しているITエンジニアたちの最先端の話題を聞けるという今回のイベントはとても楽しみにしていました。
そんな中、なにより自分が一番利用しているはてなの社長が来るということになり、超舞い上がり、カッとなって増田に書き込んだ次第です。反省はしていない(ちょっとしてる)。

 

 

さてそんな感じで超絶楽しみにしていた僕でしたが、昼前に突然の作業が勃発し、参加がセッション2の途中からになってしまいました。
地元のITエンジニアたちのトークセッションであるセッション2が一番聴きたかっただけに、途中からの参加は若干残念でした…。
ここからは各セッションの概要と雑感をざざっと備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。
一応いろいろメモしたものなどとTweetを元に書いていますが細かい部分が間違っているかも知れません、別の人も多分レポートなどを書いたりすると思うので補完してね。

 

 

セッション2:地方での技術挑戦

新しい技術を自分の会社でどう育てているか?チャレンジしているか?というようなテーマで話が進んでいるところから聴き始めました。
中でも一番刺さったのがリリーの野崎さんの言葉。
新しい技術にチャレンジすることになった場合、問題になってくるのが「上の人」だよねーという話題になったときに「上の人問題は確かにあるかもしれないが、熱量の問題でもあるのでは(熱量でクリア出来ることが多い)」というような事をおっしゃっていました。
「やりたいことがあれば熱量を持つべき、熱量があれば反対する人がいても、賛同者が出てくる」ということで、これはエンジニアに限らずどんな仕事にも通じることですよね。
一方、シナプスの技術部長中野さんは「新しい技術からサービスへスケール際の難しさ」について触れていて、こちらもなかなかおもしろかったです。
新しい技術をサービスに落とし込む時にはそれ相応の組織対応が必要であり(このあたりは別のセッションでも話が出ていました)、またお客さんはそこまでハイエンドな技術を望んでいないこともあったり、とこのあたりは技術をサービスとして落とし込んでいる企業には共通するジレンマなのではないでしょうか。

それから鹿児島大学の小田さんが「世界をぶっ壊す事が出来る(おそらく良い意味で)IT技術を今の時代に勉強できる学生はとても幸運だ」というような趣旨の話をされていて(これは小田さんが学生に言っているという話だったか聞き漏らした)これもなかなか良い話だなーと思って聞いていました。
ローカルから世界を変えるって、いろいろな人が描く夢でもあるわけですけど、ITの技術を身につけることで、その具体的な手段を一つ得ることになるんですよね。筋肉をつけると言うか。ええなあ、筋肉、僕も持ちたかった。

 

あと、地方と中央のエンジニアの収入格差みたいな話になっていました。
中央から持ってくる仕事は単価が高いのでどこから仕事持ってくるかが鍵、みたいな話で。
個人的にはこれ地方のクライアントももっと頑張って、高単価な仕事を地方に落としていかないと、地方で頑張ってくれているエンジニアがなかなか根付かないのでは…と思いました。(地方でやすいのは家賃なのですが、鹿児島市内はそこまで安い方でもないので)

 

ライトニングトーク

三人の方がそれぞれの会社での組織づくりについて話しました。

LINEの和田さんが組織づくりの話。
文化づくりというキーワードが出て(野崎さんも文化というキーワードを出していたのでITエンジニア界隈では文化というのがキーワードなのかな)、これをどう作っていくかという話でした。
結論、文化作りはズバリ「次に入ってくるメンバーに何を求めるのか?」が非常に大切だということ。
新しい人にどんな人間になって欲しいか、新しい人に今の組織に何を注入してほしいかということをしっかり考えることが、文化づくりにつながっていくという話だったように思います。

 

次がさくらインターネット執行役員江草さんの話。
少し前に三重県を訪れたということで、そこで訪問したインフラ設備の魅力について熱く語られました。
変電所とダムの魅力についてたくさんの写真を交えながら語っていただきましたが、僕にわかったのはダムについてでした。
もちろんインフラの話だけでは終わらず、技術者グループで起こる問題、属人化についての話がありました。
マニュアルを作って工員としての技術者を育てると、数年経つとマニュアルが陳腐化し使い物にならない技術者ばかりが残ってしまうので、対策として、あ、対策を聞き漏らしてる。ダムのこと考えてたのかなぁ。
まあ確かどっちかに偏らず、職人気質の技術者・工員の技術者、どちらも生き残れる組織づくりをしようみたいな話だった気がする。

 

最後にはてなのシステムプラットフォーム部長の渡辺さん。
猛烈な速さのトークで情報量が多かったのですが、エンジニア育成についての話で、成長したいという意欲のある人を採用し、成長できるための環境をしっかり作っているとのこと。
具体的にはアウトプットの場所をキチンと作り、場所だけでなく、アウトプットのルールも作っている感じでした。
技術ブログを書いてブコメが200個つくとお寿司が食えるそうです(そこしか頭に残ってない)。
あとはてなインターンは技術畑に行きたい学生にはオススメだなと思いました。
はてなで行っている様々な開発環境を全て体験でき、アウトプットの場についてもしっかりフォローしてもらえ、これが一番だと思ったのが「技術が好きな仲間が増える」ということ。
渡辺さんの「正直インターン自体はコストや負担もあって大変なのですが、私達がインターネットから学ばせてもらったことを学生たちにも返していきたいという社会貢献的な意味もあります」という言葉にぐっと来ました。

 

セッション3:サービスと技術

BASEのえふしんさん(藤川さんと呼ばれずにみんなからえふしんさんと呼ばれてた)、LINEの和田さん、ビットスターの若狭さんのトークセッション。
皆さんがサービスを作るきっかけやこれからの技術、これから作りたいものがあるかについての話をされていました。
えふしんさんがモバツイで初級ヒットかましたのを見て和田さんはグヌヌってなってたという話が面白かったです。
しかしえふしんさんはえふしんさんでその後「二発目のヒットを打つ難しさ」的なものを感じたらしく、サービスが当たるかどうかは、ともかくバット振り続けていかなくっちゃわからんみたいな話になっていました。
またヒットしたサービスがインフラ化していくに従って技術以外の管理が必要になってくる難しさも話題に上がってきていました。
ここはグーグルのように完璧にシステム化するのか、日本的に人力で頑張るのか、アマゾンのように(?)機械化した人力で補うのか、企業としての工夫や色が出てくるのでしょう。
日本でサービスを開始すると日本対象にサービスが育ってしまうため、世界への展開が遅れてしまうというネックもあるという話も出ていて、どの方法も一長一短、何が最適なのか会場でも結論は出ていなかった気がします。

 

あ、あとエストニアは面白いって話を聞きました。(そのへんを調べてないのでここでは略)

 

セッション4:これからの働き方、新しい社会

ここの話がとても面白かった。
僕は技術畑の人でないので、ここで話された方々を存じ上げなかったのですが

というくらい強い人達だというのはよくわかりました。
超サイヤ人かな?


「これからの働き方、新しい社会」というテーマからはぜんぜん違う話をしているように見えましたが、実は皆さん一貫して勉強の仕方や生き方についての話をしており、つまり仕事と生活の調和が取れているというか、生き方そのものが仕事になっているというか、ライフワークバランスというのはまさにこういうことなんじゃないかと感じました。
まあ最先端の技術を常にキャッチして勉強をし続けているということは、もちろんその分エネルギーがいるんだろうけど、そのへん楽しんでやっている感じもあるし、ほんとすげぇなと言う感じでした。
でもまあ総括でいうとこんな感じ。

セッション5:技術と経営、経営者が考える働き方改革

いよいよ我らがはてなの栗栖社長の出番です。

ペパポの佐藤社長、はてなの栗栖社長、さくらインターネットの田中社長とよく考えるとすごいインターネットのかいしゃのひとたちが集まってますね!すごい!
テーマが働き方改革ということでめっちゃ硬い話になるかと思いきや、みなさん話し上手でとても楽しい話が続きました。
創業者からのバトンタッチの話や、老人会が喜びそうなインターネット初期のサーバの話などがあり、会場の老人たちからも笑顔がこぼれていたように思います。

 

このターンは結構長くて面白い話もたくさんあったのですが、一つ印象的だったのははてなうごメモの話。
はてなうごメモ3DSで作るgifアニメをつくるサービスで、僕は全然使ったことが無くて、そういえばちょっと前になんかパラパラ漫画みたいなのがはてなのサービスの横っちょに付いてたなと言う程度の認識でした。
で、サービス的にも赤字なサービスだったらしいのですが、最近はてなの会社に就職やインターンに、うごメモはてなに興味を持ったという学生が来ているとのこと。
任天堂Nintendo Laboもそうですけど、こういう若い世代などが最先端の技術やサービスで遊んで、やがて技術者となって帰ってくるのって、すごい理想的ですよね。
さすがはてな、やるやんって思いました。

で、締めで社長達が一言づつ言って締めたのですが、ここで面白かったのがモデレーターをしていたプレジデントオンラインの岩本さん。
「僕が頑張ってみんなが作ったITサービスむっちゃ広めるんで、みんながんばってプロダクト作ってください!!!」みたいに熱く叫んで終了となりました。

 

雑感

いやー、アツいなーと思いました。
ITエンジニアの方々、まあ会場でも結構静かでしたし、司会だけ丸滑り?みたいな感じだったのですが、懇親会でも、TLでも結構アツいアツい言っており、皮は冷たいけど肉はアツいんだなと思いました。
結構経営者の方もいらっしゃっていて、半分くらいは組織をどう作るか、チームをどう作るかという話が多かったように思うのですが「文化」というキーワードが頻出していたのが面白かったです。
一般の(?)会社では「社風」という言葉を使うことが多いのですが、文化という言葉もなるほどしっくりきますし、この使い分けはちょっと考えてみたいなと思います。

 

あと、個人的なことですがネットで久々にあった人、会いたいなーと思っててあってなかった人に会うことができたのが非常に良かった。
巨匠感あふれる感じになっていたしげっちさん、鹿児島ユナイテッドの徳重さん(もっとゴリゴリな人かと思ったら気さくで柔らかい雰囲気の方だった)、TUKUDDOの古川さん、Facebookで友だちになってたけど会ったことがなかった永田さん(フェリーで話したけどむっちゃ面白かった)などなど。
いや、やっぱりちょくちょく外に出ないといかんなぁと思いましたよホント。
あと、Twitterでつぶやきまくってたら会場の人らしき人4~5人とつながったけど顔がわからないので結局誰だかわからない人とのつながりが増えました。
この日に会っておかないともう二度と会う機会がない人たちだったのではと思っていますが…。

 

懇親会で物申してきた

肝心の物申しなのですが、懇親会の乾杯挨拶が栗栖社長で、タイミングよく社長のそばに陣取ることができました。
で、乾杯直後にグラスを合わせることができ、そのまま「実は昨日増田を立てたものですが…」と言ったところ「ああああーーー!ペロペロさん!?ちょっと写真撮りましょう!こんな人だったって社内に流します!」と写真を撮りました。

で、まあ件のブコメもすべて読まれているとのことで、僕の方からは予告どおり「増田とブコメはなくさないでください!特にブコメは、僕の承認欲求の場なのであれがなくなると自我が崩壊します」と訴えておきました。

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そんな感じでミッション完遂ですが、名刺交換し忘れてしまいました。
まあ写真撮ったから良いよね…。
ちなみに「木村さんはてなって会社知ってる?何してるの?」って聞いてきた社長さんはしっかり栗栖社長と名刺交換してました。
これが出来るビジネスマンです。

以上。※全然物申してなくてごめんなさい

 

追記