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佐々木マキ見本帖展見に行ってきた

鹿児島にはかごしまメルヘン館というイカした絵本美術館があって、結構面白い展示をしていたりするんですが、今回佐々木マキ見本帖展をするということでこれは見に行かねばということで見に行ってきました。
福音館書店の絵本で育った人なら佐々木マキ氏の絵本を一度や二度見たことがあるのではないでしょうか。
村上春樹氏の小説のカバーや挿絵でも有名ですね。
独特のゆるいタッチで、どことなく虚無感があるというか、ちょっとホラー風味を感じるイラストで僕は大好きなイラストレーターさんの一人です。

僕が一番最初に読んだ絵本は「ぼくがとぶ」だったと思います。(そのまえに作画担当としてすてきなばすけっとという話があるけど)

少年が飛行機を作って空に飛ぶまでの様子を淡々と描いている本なんですけど、作業場のごちゃごちゃ感が素敵だったり、ペンキを塗る時の「骨組みが飛行機に生まれ変わ瞬間」が素敵だったりと、大好きな一冊でした。

そんなわけでワクワクしながら行ったのですが、展示量がものすごく多い!
絵本や漫画をページごとに結構きちんと展示しているので、スペースの割にかなりの量でした。
元々は漫画家なんだろうなーと思っていたのですが、なんと掲載していた雑誌はガロ。
ガロ当時の漫画も幾つか展示してあり、

「あの連載をすぐにやめろ!」手塚治虫がブチきれた!? 佐々木マキの前衛実験漫画『うみべのまち』 - エキレビ!(1/2)

この手塚治虫氏が「あの連載をすぐにやめろ!」と激怒した漫画もありました。
内容はネジ式よろしく不条理に不条理を重ねたというか、筋が全くないように見えてシュールを通り過ぎており、読む人を不安にさせます。(POPで面白いんだけど)
あのちびっこたちに人気だったムッシュムニエルもこの漫画の中に出ていて、へぇ、こんな漫画に出ていたキャラクターを絵本にしちゃったんだ、と妙に感心しました。
よく考えると絵本というのは結構シュールな話が多くて、でもそれを子供は子供なりに受け入れちゃったりするので、相性はいいのかもしれませんね。

 

展示場には佐々木マキ作の絵本も置いてあって、僕が読んだことのなかった「ぶたのたね」シリーズを椅子に座って読んでいると、向こうから来た親子連れの幼女姉妹が僕の隣に腰掛けて「はぐ」という本を読み出して、何なんだこのシュチュエーションはと思いました。
外から見たらこちらもだいぶシュールな絵です。
いや、ぶたのたねもなかなか面白かった。

 

佐々木マキ氏のファンのかたが非公式に作っているファンサイトで著作物を色々チェックできます。
しかし作品量が半端ないっす。

うみべのまち 佐々木マキ氏の非公式ファンサイトです☆