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はてなブログを毎日書いていたら10Kg痩せました!

pero_peroのこじんてきなにっきです。毎日書きたいです。

いつか、僕もミニマリストに

高専賃に入居していた知り合いの祖母が、病気の兼ね合いもあり一つ介護度の高い施設に移ることになった。
指定期日までに引っ越しをせねばならぬのだが、男手が少ないので手伝うことに。
もっとも荷降ろしなどはほぼ業者が行ったので、結論人手はあまり要らなかった。
そして、そもそも老人の一人暮らし、荷物はビックリするほど少ない。

 

人には、自分の痕跡を自分の周りに蓄えたいという習性があるのかもしれない。
彼女の使っていた机の上には、身の回りの小物と他人から見ればただのガラクタのような品とが、小箱やかごに几帳面に分類されていた。
小さく折りたたまれたガーゼ、職員からもらった折り鶴、何かを包んでいた包装紙、からの化粧品の小瓶、薬の殻、木の箱に収められた小銭、演歌歌手の名前を書きつけたメモ帳などなど。
全く面識が無い人ではあったが、几帳面で物を大切にする、そんな彼女の痕跡が仄かにそこには残っていた。


実家には恐らく色々な私物があったのだろうが、この施設に移ることになって色々なものを手放して来たのだろう。
引っ越す次の施設はここよりも更に持ち込めるものが少ないということで、知り合いは持って行ける荷物の断捨離に頭をひねっていた。
人は赤子から大きくなるにつれ様々なものを手にして行き、やがて老いて行くにつれ様々なものを手放していく。
だが、実際にそれを目の当たりにするとなんとも複雑な気持ちになる。
自分の痕跡が少しづつ少なくなっていくというのは、一体どんな気持ちなのだろうか。

 

何にしても、自分の持ち物を減らそうと躍起にならなくても、人間いずれ持ち物は少なくなっていくのだ。
ミニマリストに目覚めるのは80になってからでも遅くないなと思った。