はてなしぐさ
「はてなしぐさ」は、はてな村のリーダー(暇人)たちが築き上げた、ネットでマウントしたい者の行動哲学です。
リテラシーある(あるいはそう見える)者として、いかにネットを生き抜くべきかという人生哲学で、人間関係を円滑でなくするための知恵でもありました。
まだインターネットがアングラと密接だった頃、ネット人達はお互いを罵り合いながら緊張感を保ち、表面上の平和を保ちました。
その平和な社会を懐古する一部のはてなの人たちが、いにしえの「はてなしぐさ」という共生の知恵を今に伝えています。
首かしげ
他人のブログやブコメなどに積極的に疑問を呈していくしぐさ。
現代のSNSでは他人の言動に疑問を感じても直接文句をいうことは良しとされていないが、「馴れ合わず」をもってインターネットの健全性を保ちたいと考えるはてな民は今も積極的に相手の言動に首かしげを行っている。
足引き
道を歩いている人の揚げ足をいきなり掴み上げる様からくる。
首かしげは疑問を呈する程度だが、足引はいきなり足を掴みあげ吊るし上げる。
吊し上げ方が上手く、またキチガイじみているほど粋とされていた。
星泥棒
ブログなどで本文は大したことがないのにブコメが盛り上がり、大喜利合戦で星が飛び交うこと。
本文が星目当てのブコメに完全に食われてしまう様を言う。
うかつあやまらず
たとえ自分に非があっても「すみません、間違えました」と自分が謝る事はネットの自殺行為。
論点をずらしにずらし、相手の揚げ足をとり続ければいつかは向こうがすっ転ぶという、ネット創世記から続く言い伝えに学ぶ哲学。
この論点ずらし、揚げ足取り続けの姿が生々しいほど皆の人気を得るという。
七三の道
何か書くときは、自分が言いたいことを7割程度書いておき、残りの3割はぼかしておくという技術。
反論が来た時の逃げしろや、スキを見せてカウンターをかけるなど泥仕合に持ち込むための知恵である。
ますだしぐさ
増田の言葉を引用するものは元増田だと思えというおしえ。
増田は増田であり人間ではない、増田を信じるものは増田、など数々の増田名言の通り、増田は鏡に反射した我々でありそれは人間ではないという考えが根底にある。
空返しぐさ
はてなのサービス上ではなくその他のSNSで相手に言及する様。
はてなサービス上はその機能上、なかなか議論などがしにくいが、ツイッターなどでは公衆の面前で存分に殴り合える。
エゴサーチされる前提で行う空返しぐさはつまり「おらかかって来いよ」ということである。※ちなみにエゴサーチで相手から言及が来た時は先制攻撃「あ、エゴサーチとかするんですねw」が使えるので、先手を取りたいときはまず空返しぐさをすべきであるという研究がある。
えごさしぐさ
自分への言及が非常に気になる人はエゴサーチという行為を日々の生活の中に取り込み、ついにはそれを自らの動力源とすることに成功した。
このエゴサーチを日常生活として行っている仕草をえごさしぐさという。
えごさしぐさはネット生活における有害物質であると言われていた批判や暴言などというものを取り込んで、エネルギーとして活用できる。
細胞で言うならばミトコンドリアであり、ミクロな器官の働きが人間のネット上の活動と似ているところはサムシングエルスのなせる技と言われている。
不出会いしぐさ
ネットで出会った同士、ネット外で出会うことは無粋と言われ、むやみにネット外で出会った者達はたちまち不幸になるとされていた。
本当でしょうか。
いかがでしたか。
はてなしぐさ、まだまだ沢山ありそうですね。
そうなんです、ここで扱ったはてなしぐさはまだほんの一部なんです。
皆さんのご存知のはてなしぐさがあればぜひ教えて下さいね!