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pero_peroのこじんてきなにっきです。毎日書きたいです。

神棚の効用

 一昨年の年始だったか、うちの会社の代表が「今年は会社に神棚を設置しよう」と言い出した。
設置するにあたり、いろいろ周辺の神棚に詳しい方々に話を聞いて、やれ塩は何日おきに変えるのだの、場所はどこらへんに置いた方がいいだのと色々アドバイスを受け、ちょっと手入れが滞ると悪いことが起こるなどという軽い脅しの言葉まで頂きつつも、基本宗教とかあまり信じていないので「まあそこまで悪いことなど起こるまい」というおおらかな気持ちで神棚を設置することが出来た。

残念ながら神棚を置いた途端にいきなり売上ががつんと伸びた、営業にも行かないのに仕事がポンポン飛び込んできた、などという目立ったご利益は無い。
しかし、設置してしばらくしてこれは大変よいものだという事に気がついた。

 

神棚を置くと、毎日水を変えて二礼・二拍手・一礼をするのだけれど、この時、自分の今の状態がよく分かることに気がついた。
具体的に言うと、いい状態の時は丁寧にお辞儀をし、柏手もいい感じで鳴る。
なんなら胸の中で「今日も1日よろしくお願いいたします」的なポジティブな心意気が芽生えている。
しかしちょっともやもやを抱えていたり、あまりいい調子で仕事が進んでいないと、なんかそそくさーっという感じでこのルーチンをこなしてしまう。
なんならまともに神棚を見ていなかったりもする。
どうやらものすごい短い時間の中で自分の中で自分を省みているらしいのである。

 

自分は冒頭にも書いたとおり、基本既存の宗教的なものは信じていない。
・・・つもりなのだが、一応八百万の神々という文化圏の中で生まれ育ってきた訳で。
神社の鳥居に小便をかけたらバチが当たりそう、くらいのぼんやりとした霊的な物を信じる心理は持っているのだろう。
信じていないつもりの神棚にパンパンしながら、実は自分の行動はどうだ?きちんと頑張っているのか?という問いかけを自分の中の神様から頂戴しているらしく、なかなかおもしろいものだなぁと思った。
いや、昔から鏡が神聖化されるのもよく分かるわ。

 

あと、これはちょっと宗教チックな話なのだけれど、一日に一回会社の全員が同じ方向を向くというのはなかなか悪くない。こちらはやや賛否ある話かもしれないが。

 

そんなわけで、神棚をまだ導入していない方は試しに導入してみてはいかがか。
まあべつに神棚でなくてもいいんだろうけどな。(元も子もないシメ